憂鬱な職場

これは、現代社会で問題になっている職場のうつに関する問題を取り上げたとある会社(架空ですよ)の憂うつな日常です。職場のどのような環境と、そこにいるどのような立場、性格の人がうつになっているのかを物語風に表現してみました。どうぞ、読んでみてください(^^)

(登場人物)
A君 … 真面目で、仕事を一生懸命こなす、曲った事の出来ない平社員。
B部長 … 面倒な事は嫌いで、とにかく1日が無事終わればいいと思って働いている。頭ごなしに怒る社長が苦手。いつも都合の悪い事は報告せずにいる。
C社長 … 超ワンマン! 人の話は聞かず、すぐに怒る。でも、下からの曖昧な報告だけを頼りに会社を動かしているダメ社長。

A君:部長、先日○○商事に納品した商品にに欠陥がありました(××)
大きな欠陥ではないので、安全性に問題ないとは思いますが先方はまだ気が付いていないようですので、何のため連絡をしておこうと思います。社長にも、報告書を出しておきます。

B部長:え ( ̄Д ̄!) そうなん? でも安全性に問題もなく、気付かないような欠陥なら連絡しなくてええよ。回収するの大変だし、廃棄したら売上にならないし。それに、社長に報告しても、またうるさく言われし、報告書も出さなくてええから。

A君:え、 良いんですか? 何かあったらどうするんですか?

B部長:大した欠陥じゃないんだろ? 大丈夫やろ。

A君:(うわ!この部長隠しよった・・・ 何かあれば得意先に迷惑かかるし、その上隠してたなんて事になったら大事やろ(-_-;)。
正直に言いたいけど、上司の命令無視してそんな事したら会社におれへんなるしどうしよう・・・)

数日後・・・

A君、得意先からの電話を取る。

得意先:おたくの会社から納品された商品が壊れてて、うちの社員が怪我したやないかー(-_-メ)
どうしてくれんねん。上の人間つれて商品引き取りに来い!!

A君とB部長 得意先へ・・・

A君とB部長、得意先でひたすら怒られる。部長は終始言い訳を繰り返す。
後日、社長を連れて謝りに来いという事になった。

A君:(だから、ちゃんと報告しようって言うたやん。社長にも隠してたのにどうすんのやろ)

A君とB部長 社長室へ・・・

C社長:どういう事やこれは!! (-_-メ) そんな話聞いてへんぞ! 説明せい。

B部長:え~と、A君が商品の欠陥を見つけたのですが、全然問題ないだろうという報告を受けましたので、そのままにしておりました。
A君の言う事を鵜呑みにせず、すぐに確認にいくよう指示すべきでした。

A君:(え~( ̄Д ̄!) 、ありえへんこの部長!責任なすり付けよった(××))

C社長:A君! 報告はちゃんとせんかい(-_-メ) 取引止められたらどうすんのや!

A君:でも・・それは・・・。

C社長:言い訳すんな(-_-メ) だいたい納品したんお前やろ!

A君:(もうこんな会社嫌や(TT) でも家族がいるから辞めれへんし・・・
欠陥を確認せず納品したんは俺やし俺が悪いんかな~。
そのせいで、怪我した人にも申し訳ないな・・・)

こうしてA君は、納得の行かない気持ちを引きずりながら、自分の気持ちを抑え仕事を続けました。
そして、生真面目なため、日々面倒な仕事や上の責任を押し付けられ続け、とうとう『うつ』なり、会社を休むようになりました。

上記に書いた例は、大げさかもしれませんが、職場ではトップが下の者への理解が無く、中間管理職は、自分の身を守るのが精一杯で、責任や負担がどんどん部下に下ろされているというような事が以外と多いのです。

そのような、職場では生真面目で一生懸命だが、要領よく立ち回る事の出来ない人たちがその職場の歪みを受け止めなければならなくなります。
そして、それに耐え続け、その結果『うつ』という状態に陥る事があるのです。

すべてがこのようなケースばかりだとは言いませんが、うつの人=心の弱い弱い怠け者という認識を持っている人が意外に多いので、そうではないよ!という事が言いたくて、この物語を書いてみました。

実際、毎日憂鬱な気分で仕事をしている人は、多少内容に違いはあれ、少なくないのではないでしょうか?

そこで、職場の問題でうつにならないための方法ですが・・・、『嫌な人は避ける、嫌な仕事はしない』というのが一番いいのですが、そんなわけにはいきませんよね(~_~;)

では、どうするかというと、

1つ目は、『自分が不快に感じた感情を無理に抑え込まない事』これは、不快感を行動に移すという事では無くて、理不尽な出来事を「悪いのは自分だ」と最終的に受け入れてしまうのではなく、その出来事に関して反省すべき点は反省し、理不尽だと感じた事は、行動として行っても感情レベルでは受け入れないという事です。

うつになりやすい人は、自分の価値を低く見ていて何でも「自分が悪い」と考えてしまう傾向ががあります。でも、本来多くの物事は自分だけの責任では成り立ってないですよね。だから、それを全部自分の責任だと感じていると、心が負担を感じ、負担を感じた事へ拒否反応を起こしてしまいます。その拒否反応が、『うつ』なのです。

うつになりやすい人は、物事を深く考え、本質を見抜く能力も高い事が多いです。その能力を生かし、物事の責任の所在を正しく認識すれば、心の負担も減るでしょう。

もうひとつの対策は、『自分の性格を知っておく』という事です。人は、風邪をひきやすい人、骨が弱い人、太りやすい人などがいるように、うつになりやすい性格の人がいます。しかし、これはあくまでそういう性質があるという事で、そのような性格の人もうつになってない人はたくさんいます。内容は違えど誰にでも弱点はあります。その弱点を知る事は、危険を回避出来る事にもなります。

性格を理解する事は、自分の長所と短所がわかるだけでなく、「自分は今のままでいいんだ」と、自分を認める事もできます。自分のありのままを認める事も、心を疲れさせないために重要な事なんです。

しかし、自分の性格は分かっているようで分かっていないという人も多いかと思います。そんな時は、カウンセリングや心理テストを受けてみるのもいいかと思います。客観的な視点から、自分の事を分析できるだけでなく、『心の病』の予防にもなります。

『うつ』は、かかってしまうととても厄介な病気です。現在は、正しく薬を飲んだり、正しいカウンセリングを受ける事で回復を望めますが、やはり病気にならない事が一番です。多くの人に『予防』という観点から、心の問題を考えていただければ嬉しく思います。

ライター:衣川竜也

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