環境にやさしい住宅リフォーム

地球温暖化や気候変動,石油や金属などの資源枯渇,食糧不足など地球を取り巻く環境が大きく様変わりするなか,人が住む住宅や生活の場となる公共の建物やビルに使用される建築業界が原因であることは言うまでもない。

人が生活する以上,建物は必要である。それであれば,地球環境を破壊せずに,建設を続けるにはどうすればよいのだろうか?建てては壊すという「スクラップアンドビルド」のような建設スタイルでは当然無理な話である。

コンクリートの原料となるセメントや鋼材の原料である鉄鉱石など,建築資材で使用される原料のわが国の使用量は,現在でも世界トップクラスである。日本は資源の少ない国のため,他国からの輸入に頼っているわけだが,考えてみれば,それだけの資源を既に貯蓄しているということでもある。

産業廃棄物のリサイクルや処分場所に問題を抱える現代で,廃棄物の減量やリサイクルは欠かせない問題である。我々の建築リフォーム工事の解体廃材や残材の処分代が,コストの1~2割を占めることを見ても歴然である。

これからは,限りある資源をいかに有効活用するかが大切である。
昔ながらの日本の建物は,土・木・石・紙・藁といった自然素材で造られていて,月日が経てば,自然に還ることができる。天然リサイクルである。しかし,現代の解体廃材は埋めても自然に還らない人工的な素材が多く,また分別作業に手間やコストがかかる。したがって,安易に壊して建て直すのではなく,今ある建物をリフォームして使い続ける。あるいは,故障した物を新品に交換せずに修理して使用する。「もったいない精神」,そうした心掛けが大切のように感じる。

しかし,修理の費用と交換の費用が変わらなかったり,逆に修理の方が高いということもしばしば。企業利益で考えても,修理より交換してもらった方が当然良い。こうした事も一因となっている。
近年話題のエコリフォーム(Eco Reform)やロハス(Lohas)という言葉。
エコリフォームというのは,環境に配慮した素材やリサイクル原料を使用した資材など,エコに積極的に取り組んでいる企業の商品を選択してリフォームするというもの。
ロハスは,ロハスな生活,ロハスな暮らしという表現で使われている言葉で,本来,人が健康で快適な生活を優先しながらも,地球環境保護を考えながら,人類と地球が共栄共存できる生活スタイルと,それを望む人々の総称という意味。日本では,もっと気軽に楽しく,エコに健康的に生活するという意味合いで使われている。

私も仕事柄,エコリフォームを心掛けているが,依頼者からの要望を無視することはできない。日々の現場仕事では,修理したら使えるのに「もったいない」と感じながら解体することも少なくない。できることから少しずつと,建築資材の見極めや廃材の分別リサイクルを実行している。動力や機械に頼らず,汗水流して労力を惜しまないことも,エコになると考えている。まずは,自分の考え方やライフスタイルを見直すことから始まると思う。

ライター:中木村 真宏

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