60歳の就活
世の中、ハローワークはいつも求人のパソコンは順番待ち。
私、・・歳。
どの求人広告を見ても「年齢45歳まで」
これがどうも気にくわないのである。
45歳以上でも実力のある人っていっぱいいるじゃない?!
45歳過ぎれば就職も出来ないのか。
きっとギリギリ年齢制限の人は、サバを読む。
実際は59歳のところ、45歳ですなどと。
★私の就職活動
ある日、求人広告に「広告代理店の営業のお仕事。
原稿書きなど。年齢45歳まで」と見つけた私。
「原稿書き」「広告代理店」という活字に、
私もこの仕事がしたいと思った。
しかし、45歳にはどうサバを読んでも通じない。
★それでも電話かけた私
「もしもし、求人広告を見てお電話をさせていただきました」電話をかけていた私。
「年齢制限45歳までとあるのですが、実は大幅にオーバーしているのですが、
お仕事には興味があるのですが」
そして私は更に続けた
「あのお、年齢がオーバーしていますが、そこらへんの家庭に閉じこもっている主婦とは、ちょっと違います。ずっと今まで仕事一途で来ました!」
仕事人間であることを強調したかったのである。
自分を売り込んだ。
興味があった仕事だったから、私にさせて欲しい、やってみたい。その一心だった。
幸いに面接に来て見ますか?との返事をもらった!
★面接で俄然自分のPR
面接当日に、私は自分を宣伝するありったけの資料を持参した。
面接官である支店長に初対面の挨拶と履歴書を手渡のも、そこそこに、
資料をひろげて自分のことを説明をはじめた私。
今まで地域誌に連載していた原稿。
出版した私の本。
自分はこんなことを今まで経歴がある。
私はこの仕事で、如何に貢献が出来る人間だということをPRしたのだった。
社長にも相談するので、一週間後にOKなら電話をします。
しかし、駄目なら電話しませんという返事。
面接に来た中で、年配者よりも若い子を採用するわね、きっと。
やっぱり駄目よね・・
内心私はそう思っていた。
かくして一週間後。「明日から出社してくれますか?」の電話だった。
★就職決定!
年齢制限に関しては、何歳までと書くとなると、どうしても45歳と書かなければしかたがないと支店長はいう。
しかし、営業職は若い子なら断られれば、あっさりと引いてしまう。
押しが出来ない。
営業にはならないという。
その点、自分を売り込んでくるくらいのエネルギーのある人だから。
営業は、お客様に自分を売ることが必要。
断られても、商品を自信を持って話せることが必要だ。
だから、自分を売り込みにきたあなたに決めたのだという。
改めて、自分を売り込んだことが今更恥ずかしかった。
が、就職探しや、面接を受けることは、
きっと自己主張することなのかもしれないと思った。
★自分の言葉に責任を
しかし、一番肝心なのはその後だった!
自分を売りこんだから、営業を開始して、結果を出さなければいけない。
「なあ~~んだ、あのオバサン、口ばっかりやなあ!仕事はさっぱり出来ないじゃないか」
その声が聞こえてくるのは確実だ。
言った以上は結果を出す。
★コツを掴むまでは必死
慣れない仕事とはいえ、コツをつかむまでは、休日も一人で営業にまわった。
遊びにプライベートの時間もパンフレットを持って話せる機会は逃さなかった。
時間外でも暗くなるまでまわった。
断られて、断られて、それでも断りをうけながらも、断りの中に何か仕事のコツをさぐりたかった。
100軒まわってあきらめれば、
ひょっとして101軒めに広告をだそうかなと思っていた人かもしれないじゃないか?
と自分に言い聞かせる。
断られるのは、平気。それも仕事のうち。
しかし、人間的に許せない言葉を浴びせられることもある。
★消費者としての目も
営業でお伺いする先は、お店。
私は営業で来たが、一人の消費者でもある。
こんな店には個人的にも絶対に買い物にきたくないわと本気でそう思う商店も何軒かあった。
これをまとめれば本が出来るわなどと思ったことも。
1か月、やっと結果が出る!
★お客様のうれしい言葉
そのうちに、お伺いすると「もうそろそろ来てくれるころやと思ってたのよ」と待っていてくださるお客様の言葉に、そう言ってくさる心が有難いと感謝する。
喜んでもらえる仕事が出来ればそれが一番である。
やっと自分が自分を売り込んだ帳尻をあわせられた安堵と、お客様に大切にしていただいている感謝の気持ちで、また、力がわいてくるのだった。