トレーニングデイ
デンゼルワシントン紛する悪党刑事とイーサンホークが演じる情けない新人刑事の身に起こる麻薬取締りの一日目の物語。
デンゼルワシントンの悪党刑事のやり方に納得がいかない新人刑事だが最初のうちは抵抗することができず言いなりになっていた。だが次第にエスカレートしていく悪党刑事のやり方に最後に新人刑事が悪党刑事を追い詰める。
イーサンホークはわりとハードボイルドめの役はあまり見ない気がするが最初の弱く自己主張出来ない役柄は言っちゃ悪いがハマっていた。
期待してなかった分、ラストの男気溢れるシーンにはど肝を抜かれた。人(特に男)は、あれはど追い詰められないと強くはなれないものなのだろうか。
少し話題はそれるが、最近人気のあった日本のドラマのワンシーンでも「デモさえ起こらない気力のない日本人は引っぱたかれなきゃ目が覚めないんだ」というセリフがあった。その通りだと思った。きっと何年も前からだろうけどいつからこうなってしまったのだろう。政治にも興味を持たず、自分の将来をも真剣に考えない若者 がここまで多いと、もはや単なる平和ボケの領域を越えている。これほど国民に政権があってこれほど国民が政治や社会全体に興味の薄い国はないだろう。
すぐ近くの国で飢えや人権問題に苦しんでいる人達が沢山いるというのに。
日本は生活水準や教育や経済の水準も世界的にも高い方なのにそれゆえにのボケであろうか。
今日、食べるものにありつけるかどうかの生活をしてるレベルではない為、なかなか生死を深く考えることもなければ“生活=生きる”という価値観ではない。
命の重みや死に対する恐怖や深さも身近に感じることもほとんどの人がないだろう。だから命を賭けて目標に向かって行く、戦う姿勢がないのだ。
実際ここまで言っておいてなんだが、私自身色んな映画を見ていろんな感情が駆り立てられたり考えさせられたりするが、なかなか行動には移せないものだ。だって明日食べるものあるし。屋根のついた頑丈な建物の中で柔らかい布団の中で毎日寝れる。でもこの生活がみんな一生保証されてる人などいないだろう。
がむしゃらに毎日過ごしていない分、突然のトラブルに困るのだ。まさに引っぱたかれなきゃわからない。だけど貧困の差が激しかったり、安定しない国から見れば日本は羨ましい国の対象にはなるようだが、気力ゼロの副作用があることはご存知なのだろうか。中東アジアやアフリカから見れば、豊かで安全だが決して“理想”に はならないのだ。
この映画では最後新人刑事が死を覚悟で悪党刑事に立ち向かった。人は自らのモチベーションだけでは何かに向かってはいけない。トラブルなどの外からの刺激により強く動かされる。
私も心の中ではとっくに分かってはいるのだ。「もっともっと戦わなければ」と。